現役講師が解説!! 職業訓練「5つのメリット、2つのデメリット」

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現役講師が解説!! 職業訓練「5つのメリット、2つのデメリット」

 

転職などをするためにプログラミングのスキルやインフラの知識を身に付けたい場合、色々な方法があります。「独学」「有料のパソコンスクール」「無料の職業訓練」など、初心者にとってはどれを選べば良いのか悩むところです。インターネットでは「職業訓練は受講しても全く役に立たない!! 絶対パソコンスクールを受講するのがおススメ!!」といった記事が多数ありますが、本当にそうでしょうか?

私は実際に職業訓練の講師として多くの人の転職をサポートしてきました。実際に教えている立場から職業訓練のメリットとデメリットを紹介します。

ぜひ、この記事を読んで、職業訓練が良いのか、やはりインターネットですすめられているパソコンスクールが良いのか自分で判断してみて下さい!!

 

まず、この記事は以下のような人を対象としています。

対象者・職業訓練を受講しようか悩んでいる人

・職業訓練を受講するメリットを知りたい人

・職業訓練を受講するデメリットを知りたい人

 

この記事を読むと、次のようなことが理解できるようになります。

この記事を読むと出来ること・職業訓練を受講するメリットを知ることができる

・職業訓練を受講するデメリットを知ることができる

・職業訓練を受講するための申し込み方法を知ることができる

 

太郎さん
太郎さん

パソコンなどの勉強をする際、職業訓練というものがあるようですが、これはどのようなものですか?

続石講師
続石講師

国や都道府県が実施している転職をサポートするための訓練です。

太郎さん
太郎さん

有料のパソコンスクールと比較すると、どちらが良いのでしょうか?

続石講師
続石講師

では、今回は職業訓練のメリットとデメリットを解説します。

 

 

なお、『大阪限定』ですが、次のような職業訓練がおススメです。

【大阪】プログラマを目指す!!おすすめ職業訓練一覧
【大阪限定】コロナ禍の影響で現在の仕事に不安を感じ再就職を考えている、または仕事がなくなり再就職をしなければならない人がいると思います。プログラマやシステムエンジニアへの転職を考えている人向けにどんな職業訓練がおススメなのか説明します。
【大阪】インフラエンジニアを目指す!!おすすめ職業訓練一覧
【大阪限定】インフラエンジニアを目指して転職を考えている場合、独学では何を勉強すれば分からないことが多々あると思います。今回はインフラエンジニアになるために利用できるオススメな職業訓練のコースを紹介します。

職業訓練とは

職業訓練は国や都道府県が実施、または民間に委託して実施している訓練です。ただ単にスキルを習得するためではなく、目的は『再就職する』ことです。

どのようなコースが実施されているかは各都道府県のハローワークのホームページで確認してください。

職業訓練とパソコンスクールの違い

まず、有料のパソコンスクールとの大きな違いはこの転職・再就職をすることが目的かどうかです。有料のパソコンスクールの場合、再就職をサポートするスクールもありますが、大きな目標はスキルの習得です。

また、有料のパソコンスクールは訓練内容はほとんどが「プログラミング」ですが、職業訓練は多種多様なコースがあります。

経理・事務、介護、ネイル、電気工事、CAD、機械加工、溶接、もちろんプログラミングもあります。人それぞれ色々な職種への再就職を考えているはずですので、それらの要望に幅広く応えられるように色々なコースが用意されています。

パソコンスクールのほとんどはいつでも入学することができますが、職業訓練は開催する時期が決まっています。したがって、自分の希望するコースが開催されていない、次に開講されるまで時間があいてしまう、といったことが起こる可能性があります。

 

5つのメリット

では、実際に職業訓練を担当したことがある私が職業訓練を受講するメリットとデメリットについて説明します。なお、メリットとデメリットは人それぞれのとらえ方で変わる場合もあります。ある人にとってはメリットでも、他の人にはデメリットになることもありますので、参考程度に捉えて下さい。

①.スキルが習得できる

スキルが習得できると言うと、パソコンスクールでもできるのに何が?と思うかもしれません。

一般的にパソコンスクールはメンター(教師)が一人付きます。一人で勉強しながら、分からないところがあったらメンターに質問し教えてもらう形式です。

一方、職業訓練の多くは集合研修形式なので、たくさんの人が1か所に集まって講義形式で授業がすすめられます。個人個人のレベルや理解度がバラバラなので、余裕がある人や授業についていけない人が出てきてしまいます。

個人のスピードで進められるパソコンスクールの方が断然良いように感じますが、集合研修の場合他の人と教え合うことができます。

勉強する場合、一番良いことは人に教えることです。人に質問され、それに答えるためには自分が学んだ知識を整理し、相手が理解できるように説明しなければなりません。

パソコンスクールでは、知識のインプットを優先していますが、職業訓練ではインプットとアウトプットの両方を行うことができます。

また、プログラムは人によってアルゴリズムが異なります。同じ結果になるのに人によってプログラムの書き方が異なります。パソコンスクールで1対1で勉強する場合、1つの解答は求められますが、それ以外の方法(アルゴリズム)を知る機会がありません。しかし、職業訓練では人数が多ければ多いほど、色々なアルゴリズムを目にすることができます。全く自分では考えもつかなかった斬新なプログラムを見ることができるかも知れません。人のプログラムを見て、自分ならこうするのに、と改善点に気づくかも知れません。

パソコンスクールは自分のペースでじっくり勉強できるメリットはありますが、職業訓練では自分も教える側として勉強することができるので、効率的に勉強することができます。

 

②.生活リズムが整う

パソコンスクールは在職中にも受講することができるので、仕事が終わった後の夜に受講する場合があります。オンラインで自分の好きな時間帯で受講することができる場合があります。

失業中に生活のリズムが崩れる人がたくさんいます。場合によっては昼夜逆転する人もいるかもしれません。このような場合、再就職が決まっても生活のリズムを戻すのに苦労し、辛い思いをするかもしれません。

職業訓練は集合研修なので、毎日決まった時間に登校しなければなりません。したがって、生活のリズムが強制的に整えられます。

 

③.仲間ができる

職業訓練は15名程度の定員で実施されます。ほとんどの人がスキルを身に付け、プログラマなどのエンジニアとして再就職を目指しています。同じ志をもった人が集まり、お互い協力しあいながら勉強や就職活動をおこなっています。

面接でどのような質問をされたのか、どのような点に気を付ければ良いのか就職活動に関する情報を共有することができます。

就職活動は1人で行うことが一般的ですが、書類の書き方や面接の仕方が分からず戸惑うことがあります。また、書類選考がなかなか通らない、面接で何度も落とされてしまう、このようなことが増えてくると気分的にかなり落ち込んでしまいます

そのような時に話しができる、相談ができる仲間がいれば、気分が楽になります。

安心しながら、勉強に励み、就職活動を行うことできます。

 

④.就職のためのサポートが受けられる

何度も説明していますが、職業訓練は再就職することが最大の目的です。したがって、就職するための各種サポートが充実しています。

通常、就職活動は全ての自分一人でやらなければなりません。作成した履歴書などの内容がそれで良いのか、面接はどのように対応すればよいのか、不安は絶えません。

しかし、職業訓練では専門スタッフが在籍しており、様々なサポートを無料受けることができます。

 

また、採用を検討している会社が説明会を施設で実施することもあります。通常、未経験者は選考書類を送っても、書類選考で落とされ、なかなか会社の人と接点を持つことができません。しかし、会社説明会に参加すれば、人事担当者を話をすることができ、就職活動のアドバイスを教えてもらえる可能性があります。

一人でおこなう就職活動は精神的に不安になることが多いのですが、サポートを受けることによって安心して就職活動をおこなうことができます。

 

⑤.無料

職業訓練を受講する際に料金は一切かかりません。テキスト代などが数千円程度必要になる位です

また、雇用保険受給資格者の場合、毎月雇用保険を受け取ることができます。どれ位受け取れるかは、在職中に支払った雇用保険(税金)と期間で決まります。

一般的に雇用保険は支払いが開始されるまで3カ月の待期期間があるのですが、職業訓練を受講するとその待期期間がなくなり、すぐに雇用保険を受け取ることができます。また、支給期間が3カ月しかなくても、訓練期間が6カ月だった場合、6か月間受給することができます。つまり、3か月間分多めに雇用保険を受け取ることができます。

失業中の場合、お金をもらいながら勉強できるので、お金の心配をしなくても済みます。

パソコンスクールが数十万円の受講料がかかるので、金銭的なメリットは非常に大きいと言えます。

 

2つのデメリット

では、今度は職業訓練を受講するデメリットについて説明します。

 

①.失業していないと受講できない

職業訓練は「失業している人が次の仕事に再就職するための訓練」となっているため、対象者は失業者となります。したがって、在職中の人は受講することができません。

いつでも好きな時に職業訓練を受講できません。さらに、希望するコースが開講していない場合もあります。

受講できる条件が厳しいのが職業訓練のデメリットと言えます。

一方、パソコンスクールは在職中でも、さらにいつでも受講することができます。

 

②.確実に受講できるわけではない

コロナ禍の影響で、離職しプログラマなどのエンジニアを希望する人が増えています。それにともなってプログラミング関係の職業訓練を希望する人も増加し、コースによっては定員を大きくオーバーしているものもあります。

職業訓練は各コース定員が設定されており、何人でも受講できる訳ではありません。定員オーバーしている際は入所選考の試験によって落とされてしまう場合があります。

簡単な学科や面接など実施する職業訓練のコースで試験内容は異なるので、希望するコースの資料などで確認する必要があります。

 

職業訓練を受講するための申し込み方法

ここまで読んで、是非職業訓練を受講してみたい!!と考えた人もいると思います。では、実際に受講するためにはどのような手続きをすれば良いのでしょうか?

職業訓練を受講するためには、ハローワークに行って手続きを行う必要があります。人それぞれ状況が異なると思いますので、具体的な手続き内容はハローワークの窓口で相談してください。

自分が住んでいる地域を所轄しているハローワークがあるので、そちらに問い合わせて下さい。

 

受講するかどうか、自分のためになるのか、色々と悩んでいるなら、まずは行動してみましょう!!

 

 

まとめ

今回は、職業訓練の受講を検討している人向けに受講するメリットとデメリットについて説明しました。有料のパソコンスクールへの申し込みを検討している人もいるかと思います。まずは、自分にとってどちらが良いのか、この記事を読んで確認してみて下さい。

どちらのコースを受講しても、最終的には自分のやる気が一番大事です。

 

・職業訓練を受講すると、スキルアップができ、再就職にも優位になりメリットが多い

・受講するためには資格や試験があり、自由に受講できないデメリットがある

・全国各地で様々な職業訓練が実施されているので、まずは確認する

 

 

太郎さん
太郎さん

職業訓練とパソコンスクールの違いは大体わかりました。

似ていますが、目的や対象が多少違うんですね。

続石講師
続石講師

そうですね。

職業訓練は離職している人をサポートするために実施されています。

太郎さん
太郎さん

もし、受講を希望する場合はハローワークに行けばいいんですね!!

続石講師
続石講師

ハローワークのサイトもありますから、希望する場合は是非一度アクセスしてみて下さい。

 

 

 

 

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