【転職】社内SEを目指して活動するには?
「再就職は社内SEを希望しています。」と話す人が結構います。
私はICTエンジニアに転職を希望する人の技術的・事務的なサポートを20年以上行っていますが、このような希望を話す人がいます。
インターネットの記事やYouTubeの動画などで「SESはやめておけ!!」という話題が多く、その影響があるかと思います。
※ SES(System Engineering Service)
自社のICTエンジニアを契約先の会社に派遣(客先に常駐)し、システム開発などを行う業態
今回は、ICTエンジニアの働き方として「SES」と「社内SE」の仕事内容や働き方などを紹介します。そして、社内SEとして再就職するためにはどのような点に気を付ければよいのか、私の今までの経験から私なりの意見を書きたいと思います。
なお、すべてのSES、社内SEに当てはまる内容ではありませんので、ご注意ください。
まず、この記事は以下のような人を対象としています。
ポイント・SESと社内SEの仕事内容の違いについて知りたい人。
・それぞれの良い点、悪い点を知りたい人。
・社内SEになるために、どういう就職活動を行えば良いか知りたい人。
この記事を読むと、次のようなことが理解できるようになります。
この記事を読み読むとできること・SESと社内SEの違いがわかる
・社内SEを目指すためにどのような活動をすればよいか知ることができる

ICTエンジニアに転職したいのですが、「SES」と「社内SE」の違いが分かりません。どんな違いがあるのですか?

「SES」と「社内SE」では仕事の内容や環境に大きな違いがあります。
それぞれの違いについて説明していきます。。
SESと社内SEの違い
「SES」と「社内SE」はいろいろな面で違いがあります。
1.勤務場所と勤務時間
「SES」は「客先常駐」が一般的で、契約先の会社に毎日出勤し、そこでシステム開発などを行います。就業規則は契約先の会社のものに従います。したがって、勤務時間も自分が所属している会社ではなく、契約先の会社の勤務時間になります。
一方、「社内SE」はその名の通り、自分の会社内で仕事をします。もちろん、勤務時間も自分の会社の勤務時間に従います。
2.仕事の内容
「SES」は仕事内容を契約時に決めているので、基本的にその仕事しかしません。通常、派遣先で全く関係ない仕事をさせられることはありません。契約にないことをさせると契約違反となります。
「社内SE」の場合、自社の情報システム部門という位置づけなので、会社内のICTに関するあらゆる仕事を担当します。
SESの良さ
「SES」として仕事をする場合、次のような良い点があります。
- 関係ない仕事を行わなくて済む
- 残業があまりない
1.関係ない仕事を行わなくて済む
「SES」では、常駐先で行う仕事が初めから決まっています。
「新システムのプログラムを開発する」「既存システムの修正を行う」「サーバの運用管理を行う」など、その社員が習得しているスキルにあった仕事を行います。
したがって、契約にない仕事は基本的に行う必要がありません。
自分の担当する仕事に集中することができます。
2.残業があまりない
「SES」では事前に仕事内容や待遇について契約書を交わしています。その中には勤務時間や残業時間についても決められています。
残業させると契約書の内容と異なるため、常駐先の会社はさらに残業代などを支払わなければならず、負担が大きくなります。したがって、SESでは残業が思ったほど多くはありません。
SESの大変さ
「SES」の大変さには以下のようなものがあります。
- 契約が終了すると、違う会社に派遣される
- スキルがないと、派遣先がなかなか見つからない
- 人間関係(コミュニケーション)で苦労する場合がある
1.契約が終了すると、違う会社に派遣される
派遣先での仕事が完了すると、契約が終了となります。
SESの会社は社員を派遣することで、契約先の会社からお金をもらっているため、社員を派遣できないと収入がなくなります。
したがって、契約が終了すると新しい契約先を見つけて、社員を派遣します。
契約が終了するたびに、派遣先が変わります。
2.スキルがないと、派遣先がなかなか見つからない
派遣先の会社が要求するスキルや資格を取得していないと、そもそも派遣されることはありません。派遣されるためには、自分のスキルを磨く必要があります。
また、スキルのミスマッチがある場合、新しくスキルを習得しなおさなければなりません。
新しい派遣先が見つかるまで、今までと違う言語の習得や資格取得を行う場合があります。
3.人間関係(コミュニケーション)で苦労する場合がある
「SES」で一番深刻なのは、派遣先でうまく人間関係を築けない時です。
派遣されるたびに初めから人間関係を築かなければならないため、派遣先の社員とうまくコミュニケーションが取れず孤独感を感じ、大きなストレスを抱えてしまう場合があります。
これが原因で一度ICTエンジニアの職を退職する人も多くいます。
顧客常駐はもう嫌だ!社内SEへ転職するなら【社内SE転職ナビ】
社内SEの良さ
「社内SE」として仕事をする場合、次のような良い点があります。
- 人間関係で悩むことが、SESと比べて少ない
- 幅広い知識を習得することができる
最近、「仕事が楽しい」って思えるようになった【社内SE転職ナビ】
1.人間関係で悩むことが、SESと比べて少ない
SESと異なり、職場が変わることがありません。
したがって、日ごろか慣れ親しんだ同僚・先輩・上司と一緒に仕事がおこなえるため、一度人間関係を築いてしまえば、ストレスを感じることなく仕事ができます。
ただし、同じ会社の社員だからといって、良い人間関係を築けるかどうかは別問題となります。
2.幅広い知識を習得することができる
社内SEが行う仕事は多岐に渡ります。そのため、いろいろなスキルを習得することができます。
パソコンの操作方法から、ネットワークの設定、サーバの運用管理、プログラム開発、ドキュメント作成など、ICTに関するさまざまな仕事をしなければならない可能性があります。
そのため、短い期間で多くの知識を得ることができます。
社内SEの大変さ
「社内」の大変さには以下のようなものがあります。
- 自分の専門外の仕事を任される場合がある
- 残業が多くなる可能性がある
1.自分の専門外の仕事を任される場合がある
社内SEを「社内でプログラムを作の仕事」と誤解している人がいますが、社内のICTに関する業務を多岐にわたり担当します。
「調子の悪いパソコンを直す」「ネットワークの設定を行う」など初歩的なものから、「サーバの設定を行う」「業務システムの新規開発を担当する」など高度なものまで、さまざまな仕事を行う可能性があります。
プログラマとして活躍したいと思っていても、その他の業務も「仕事として」やらなければなりません。
したがって、業務が多岐にわたるため、幅広くICT関連の知識とスキルを身につける必要があります。
2.残業が多くなる可能性がある
社内で仕事をしているため、客先常駐の場合と比べる残業が多くなる可能性があります。これは、自分の会社なので、勤務時間の管理が若干甘くなることが原因の一つです。
しかし、最近は自社であっても残業時間の管理が厳しくなりつつあるので、残業時間は減りつつあります。

SESと社内SEの違いは、だいたいわかりました。
私は人見知りな性格なのでSESよりは社内SEとして働きたいと思います。

そうですね。自分の性格にあった仕事をするのが一番良いと思います。

社内SEになるには、どんな就職活動をすればよいでしょうか?
全く今は検討がつきません。

一番良いのは、転職サイトに登録して、サポートを受けることです。
転職サイトの利点と欠点
就職活動を行う場合、一番困るのは情報をどのようにして手に入れるかです。
「どのような求人があるのか」「履歴書などをどのようにして書けばよいのか」「面接をする際に何に注意すればよいのか」など、いろいろな情報が必要です。
現在はインターネットやYouTubeで情報自体は収集することができますが、すべてが一方通行で、得た情報を自分で分析し、対応しなければなりません。
自分に必要な情報を提供してくれるのが、転職サイトの利点といえます。
一方、転職サイトは企業と転職者をマッチングさせることで報酬を得ているため、いかに転職人数を増やすかが重要となります。したがって、本人の希望していない職種への転職を無理やり進めてくる場合があります。
また、担当エージェントとの相性が悪い場合、活動が面倒に感じてしまうかもしれません。
これらが転職サイトを利用する場合の欠点となります。
おすすめ転職サイト
転職サイトを利用する場合の欠点を説明しましたが、やはり転職活動をする場合、
大手から中小までさまざまな規模の転職サイトが存在します。
さまざまな業種を扱う転職サイトや特定の業種に特化した転職サイトがあります。もし、ICTエンジニアへの転職を希望するのであれば、特化した転職サイトの方がよいでしょう。
大手の転職サイトは、紹介する業種が多種多様なため、担当エージェントが必ずしもICT業務内容に精通していない場合があります。
したがって、自分の希望する職種に転職できない危険性もあります。
その点、ICT業過に特化した転職サイトであれば、担当エージェントも専門知識を有しており、しっかりとサポートしてくるはずです。しかし、ICTの業界はSESの紹介が非常に多いため、紹介してもらえる案件がSESに偏る可能性があります。
しかし、社内SEに特化した転職サイトであれば、そもそも社内SEの案件しか扱っていないため、SESを紹介されることはありません。
社内SEへの就職・転職を考えている方はぜひ、次の転職サイトを利用してみてください。
『社内SE転職ナビ』
1.丁寧なアドバイス
エージェントが専門知識を有しており、また担当ノルマが存在しないため、相談者に立場にたって、丁寧にアドバイスを行ってくれます。
就職活動だけではなく、キャリア形成に役立つ情報提供も行ってくれます。
2.紹介する案件は社内SEのみ
他の転職サイトと比較して、トップクラスの求人案件数を取り扱っていて、自分の希望する仕事を見つけられる可能性が高くなります。
紹介件数も約4,000社と充実しています。
3.関東圏・近畿圏の案件が多い
ICT業界は関東圏と近畿圏に集中しています。
その地域での就職・転職を考えている人にはお勧めできる転職サイトです。
「現在、社内SEへの転職を検討している」「すぐにでも社内SEへの転職活動を行いたい」と考えている方は、まず無料の会員登録を行い、相談してみてください。
まとめ
今回はICTエンジニアを目指す人向けに、「SES」と「社内SE」の違いについて説明しました。
もし、転職を考えているのであれば、ぜひ転職サイトを利用して、早めに行動しましょう!!
・「SES」は自分の専門技術を駆使して働きたい人に向いている
・「社内SE」は慣れた職場環境で、さまざまなスキルを身につけたい人に向いている
・転職活動をする場合、特化型転職サイトを利用する方が活動・就職しやすい

ICT業界は一度就職したら、その会社で定年まで働くという形態ではありません。

せっかく、ICTエンジニアとして就職したので、転職するのは「もったいない」と考えてました。

毎日ストレスを感じながら、働いていると体にもよくないので、もし思い悩んでいるのであれば、まず動いてみることです!!